Freeエゾハルゼミの羽化盛ん/南八甲田・蔦沼周辺
南八甲田の蔦沼周辺の森でエゾハルゼミが羽化のシーズンを迎えている。山全体がセミの鳴き声に包まれ、鳥のさえずりも聞こえないほど。これまで幾度も繰り返されてきた八甲田の神秘の一つだ。
エゾハルゼミは、ヒグラシに似ていて体長は3センチに満たない。ギーギーという低音とケケケケという高音で鳴く。
29日夜に蔦沼への歩道沿いのブナの幹を探すと、羽化する前の幼虫を数匹見つけた。日没で辺りが暗くなるころ木に登って動かなくなり、やがて背中が割れて羽化が始まる。反り返った姿勢から幼虫の殻につかまり、1時間ほどで羽を伸ばす。淡い緑色の羽はやがて透き通ってきて羽化が完了する。