Free被災者の心情に思いはせ 八戸で震災朗読会

地球深部探査船「ちきゅう」の絵本を朗読する島守春姫さん
地球深部探査船「ちきゅう」の絵本を朗読する島守春姫さん

八戸市六日町の「カフェ・ドゥマン」を拠点に活動するメンバーらが3月26日、同市の「はっち」で東日本大震災をテーマに朗読会を開いた。市民ら約70人が語り部たちの言葉に耳を傾け、さまざまな被災者の心情に思いをはせた。

 2部構成で、同市のジャズピアノ奏者佐々木玲子さんが音楽を添えた。

 第1部の「子どもたちの3・11」は被災した小学生の作文などを朗読。八戸工業大の島守春姫さんは絵本「津波の日の絆―地球深部探査船『ちきゅう』で過ごした子どもたち」(小俣珠乃さん著)を読んだ。

 絵本は震災時、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の船に乗っていた同市の子どもたちと船員らの様子を描いた。来場者は投影された挿絵を見ながら、津波に揺れる船上の状況を想像した。

 第2部は「3・11の怪談」として震災を巡るエピソードを読み聞かせした。

 第1部の朗読者で「なんぶ女子」としてアイドル活動する同市の山下藍未さんは「自分の感情が出ないように読もうと思ったが、ピアノの音を聞きながら朗読していたら、涙が出そうになった」と話した。

 
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