タカラトミーが販売する人気ボードゲーム「人生ゲーム」を実際の商店街で体験するイベント「まちあそび人生ゲーム」が２３日、久慈市で初めて開かれた。中心商店街の各店をボードゲームのマスに見立て、参加者がルーレットを回して次々と訪問。さまざまなストーリーやゲームを楽しみながら街の魅力に触れた。

　まちあそび人生ゲームは全国各地で行われている人気イベント。久慈商工会議所が商店街の活性化につなげようと企画した。

　道の駅くじ・やませ土風館を発着点に、五つの商店街に連なる計３０カ所の飲食店や商店、観光施設などがマスとして設定され、専用のマップも用意された。各店でストーリーに従い、専用通貨「縁」をやり取りし、ゴール時点で多く残ったチームが勝ちとなる。

　この日は、家族連れなど約１１０チームが参加。職業を決めた後、ルーレットを回して出た１～５の数字に合わせ、指定された店を訪ね歩いた。商店街を大勢の参加者が行き交い、ルーレットを回す小学生らの歓声が響いた。市立久慈小４年の髙橋環君（１０）は家族３人で参加し、「行ったことのない場所が多かった。お金のやり取りをしたことがないので体験できて良かった」と振り返った。

　久慈市の会社員賀口英幸さん（４６）は、市立小久慈小２年の晃成君（８）と一緒に商店街を歩いた。「普段歩くことが少ないので楽しかった」と話した。