Free覚醒剤の密売買容疑で15人逮捕 県南地方を牛耳る容疑者も/八戸署、県警など

押収した覚醒剤(青森県警提供)
押収した覚醒剤(青森県警提供)

八戸署や青森県警捜査2課などは20日、覚醒剤取締法違反などの疑いで、密売人とみられる八戸市柏崎4丁目、無職の男(76)と、購入客とみられる14人を逮捕し、覚醒剤約9グラム(末端価格約53万円)を押収したと発表した。捜査当局は男について、「県南地方を牛耳っている有力な密売人」とみており、覚醒剤の入手経路を調べるとともに、流通ルートの全容解明に向け、捜査を進めている。

 男は2022年9月30日から10月30日までの間、八戸市内で覚醒剤計約8・2グラムを所持したり、8回にわたって約0・1~0・15グラムを8千円~1万円で譲り渡したりした疑い。

 20日までに同法違反容疑で計6回(営利目的所持2回、譲り渡し4回)逮捕されているほか、麻薬特例法違反(規制薬物として覚醒剤譲り渡し)の疑いでも1回逮捕されている。

 同課によると、男は顧客と連絡を取り合い、覚醒剤を売っていた。1人の密売人から14人の顧客が逮捕されるのは異例だという。

 顧客14人は21年12月19日ごろから22年11月30日までの間、覚醒剤を所持したり譲り受けたりするなどした疑い。いずれも容疑を認めている。

 
お気に入り登録