Free田村さん(三農恵拓高)見事入選/現代学生百人一首
東洋大が主催する「第36回現代学生百人一首」で、青森県立三本木農業恵拓高1年の田村凜さん(16)の作品が入選した。作品は、小川原湖(東北町)で昨夏、3年ぶりに開かれた「湖水まつり」の花火を詠んだ「三年の時経て揺れる火薬の香(か)湖水にひかる花のなつかし」。今回、県内からは唯一の選出となった。
2022年の学生百人一首には、小学生から大学生まで6万5966首が寄せられ、「学生のものの見方・生活感覚」を基準に、入選100作品が選ばれた。
田村さんは家族で湖水まつりを訪れた。入選作について、「花火という言葉をあえて使わず、3年ぶりの花火や会場の熱気が伝わるようにした」と解説。「入選はとてもうれしい。ほかの作品は素直な気持ちを表現しているものが多く、参考にしたい」と話した。
三沢市立堀口中出身で、中学時代は部活動で短歌にも取り組んだ。全国規模の短歌大会で上位に選ばれたことも複数回あるという。
高校は植物科学科に在籍し、実習では初めての経験が多いという。田村さんは「三農ならではの経験を作品にできれば。いい大会があれば挑戦したい」と笑顔を見せた。