Freeeスポーツで世代間交流 青森県、高齢者のフレイル予防事業
ゲーム機で行う競技「eスポーツ」を活用し、高齢者の心身機能の低下(フレイル)予防につなげようと、青森県は本年度から県内の高齢者団体にゲーム機を貸し出す事業を展開している。10日は世代間交流も兼ね、青森市のシニアクラブが市内の高校生とeスポーツを体験。ボウリングやテニスゲームを通して、はつらつとしたひとときを過ごした。
同事業は、県が取り組む高齢者のフレイル予防事業の一環。八戸市や十和田市、南部町など県内で活動するシニアクラブ17団体にゲーム機を貸し出している。
10日は、同事業に参加している「大野元気シニアクラブ」の会員ら約10人と、東奥学園高福祉科の生徒4人が、青森市内でeスポーツに挑戦。シニアチームと高校生チームに分かれて、ボウリングやテニスゲームで得点を競い合いながら、思い思いに体を動かすなどして交流を深めた。
介護福祉士を目指す同校2年の大室拓也さん(17)は「実習では言葉によるコミュニケーションが中心。ゲームを活用して高齢者の皆さんと盛り上がれることが分かり、勉強になった」と充実感をにじませた。
同クラブの柴田義則代表(82)は「eスポーツを通して若い人と一緒に楽しむことができた。最高の時間になり、またこういった機会を設けたい」と話した。