国内トップレベルの選手が参戦するスピードスケートの第９０回全日本選手権が２８日、ＹＳアリーナ八戸で開幕した。同アリーナでの開催は２大会連続で、八戸市内外から訪れた約４００人のファンが観戦。２月の北京五輪メダリスト高木美帆（日体大職）をはじめとする一流スケーターの滑りに、スタンドが沸いた。

　この日、高木は女子１５００メートルで自身が持つリンクレコード（ＲＲ）を１秒以上更新する１分５４秒５３で優勝。レース後にＲＲのアナウンスが流れると、会場は大きな拍手に包まれた。

　今大会には、同五輪メダリストの佐藤綾乃（ＡＮＡ）、森重航（専大）もエントリー。ハイレベルなレースの連続で「氷都八戸」を彩った。

　高木に声援を送った八戸市のパート従業員平美奈子さん（６１）は「滑りはまだ余裕がありそうに見えるのに、タイムは断トツで素晴らしかった。八戸に来てくれて『ありがとう』と伝えたい」と充実した表情だった。

　大会は３０日まで。

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