Freeウクライナ人家族を支援 五戸のキルト作家・丸屋さん

ウクライナからの避難家族に、キルトのタペストリーを贈った丸屋米子さん(右から3人目)
ウクライナからの避難家族に、キルトのタペストリーを贈った丸屋米子さん(右から3人目)

世界的なキルト作家の丸屋米子さん(74)=五戸町在住=が21日、南部町役場を訪れ、同町に避難しているウクライナ人家族の生活支援を目的に、寄付金18万円とキルトのタペストリーを贈った。

 避難してきたのは、20代の女性と子の10歳未満の男児、女性の父母と弟の5人家族。10月7日に来町し、町は家電や家具、暖房機器などの生活必需品が完備された町内の一戸建て住宅を無償で提供。光熱水費の全額を町費で負担している。

 寄付金は、丸屋さんが主催した「青森キルトフェスタ2022」(7月1~3日・青森市)の収益金の一部と、生徒ら4人の善意を合わせたもの。縦横2メートルのキルトのタペストリーは、丸屋さんが世界中のキルト作家と合同で、約2年間かけて制作した。

 寄贈に当たり、丸屋さんは「早く戦争が終わって平和な世界に戻れるよう祈っている。キルトのタペストリーは、飾るのではなくベッドカバーなどに使って、いつか帰国する際に、日本の思い出として持ち帰ってほしい」と願った。

 町では寄付金を避難家族の生活支援に活用する。寄付金を受け取った工藤祐直町長は「日本人の心を家族に伝えていきたい。温かい善意に感謝します」とお礼を述べた。

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