花屋になりたい―との夢を抱く、佐藤陽那（ひな）さん（１１）＝三沢市立岡三沢小５年＝が３日、市商工会青年部（畑山慎吾部長）のサポートを受け、花だより三沢店で業務にチャレンジし、夢の実現に向けて一歩踏み出した。

　同青年部の「短冊に込めた七夕の夢叶（かな）えます」事業の一環。新型コロナウイルス禍でイベントの中止が相次ぐ中、子どもたちが「みさわ七夕まつり」に合わせて短冊に書いた夢や願い事を実現しようと昨年度から始まった。本年度は市内７小学校の４～６年生を対象に９人の夢を支援する。

　佐藤さんは、同店の小比類巻智子店長から説明を受け、花をスポンジに生ける「アレンジメント」と、花瓶用の花束作りに挑戦。カスミソウやバラなどの花を剪定（せんてい）ばさみで切り、正面が広がって見えるように工夫しながら、色鮮やかな花束を完成させた。

　小比類巻店長は「花を贈る人の気持ちを大事にしている」と仕事の流儀を伝授。佐藤さんは思いを形にする大切さを学び、「裏側の大変な仕事も知ることができた。花屋になりたい思いが強くなった」と笑顔を見せた。

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