昨年４月から改修が進められてきた、ＪＲ陸奥湊駅前の八戸市魚菜小売市場が１日、グランドオープンした。市場前では記念セレモニーが開かれ、待ちわびた地域住民らが「市民の台所」として親しまれてきた施設の再出発を祝った。

　セレモニーには、関係者約２０人が出席。市場の店子（たなこ）で構成する市魚菜商業協同組合の細越秀夫理事長は「組合員一丸となって、新しい市場を盛り上げたい」と意気込みを語った。

　熊谷雄一市長はあいさつで、陸奥湊エリア再整備のスタートになる―とした上で、「これまで以上のにぎわいを生み出す、地域の拠点となることを期待したい」と述べた。

　セレモニー後、陸奥湊駅前通り地区まちづくり協議会などの主催による記念イベントが催され、市立湊中吹奏楽部の演奏や地域住民による民謡が営業再開に花を添えた。

　場内には早朝から多くの市民が足を運び、お目当ての新鮮な魚介類や乾物などを購入。人気の食堂にも長い列ができた。

　市場の営業時間は午前３時～午後２時ごろまで。食堂は午前６～１０時。定休日は、日曜と第２土曜、１月１、２日。