Free「今度は雨で消えません」 三春屋前おめかしタイル“リベンジ”

色鮮やかにデザインされ、市民の注目を集めている三春屋の正面玄関
色鮮やかにデザインされ、市民の注目を集めている三春屋の正面玄関

今春に閉店した八戸市十三日町の老舗百貨店・三春屋前のタイルが23日、色鮮やかにデザインされた。企画したのは、市十三日町商店街振興組合と同市のデザイン事務所「スタジオ ミキックス」。タイルは10月に一度チョークで色を塗ったが、雨により消えてしまうというアクシデントに見舞われた。今回はインクで塗り直すことで課題を克服。正面玄関のガラスもカラフルなフィルムでコーティングされており、生まれ変わったその姿に、市民の注目を集めている。

 「旧三春屋おめかし計画」と題し、中心街の活性化を目的に企画した。9月下旬に正面玄関のフィルム貼りを実施。タイルの色塗りは10月7、8日に市民参加型のワークショップとして行い、消えないよう加工する予定だったが、翌日以降の大雨でせっかくの力作は消失してしまった。

 “リベンジ”を期した今回も多くの市民が参加。正面玄関の色合いに合わせたデザインにしたほか、市民が自由に落書きできるスペースも設け、ついにプロジェクトが完結した。

 企画した高砂充希子さん(34)は「急きょ参加してくれる年配の方もいてうれしかった。多くの人が集い、常に変化していく場所になってほしい」と願った。

 
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