Free三沢対地射爆撃場で「レンジデー」 F16戦闘機が訓練披露
米軍三沢基地は28日、三沢対地射爆撃場(三沢市、六ケ所村)での訓練の様子を公開した。同基地所属のF16戦闘機が模擬弾投下や機銃掃射など、ごう音が鳴り響く実戦さながらの訓練を披露した。
この日は米軍の隊員家族や、地域住民に任務への理解を深めてもらう「レンジデー」で、約300人が訪れた。昨年は天候不良で中止したため、開催は2年ぶり。
訓練ではF16が4機ずつに分かれ、高さ約610メートルから重さ200キロを超える模擬弾を投下したほか、高さ約900メートルから20ミリ弾を地上の目標に向かい発射した。模擬弾が目標物に命中すると、砂煙が高々と舞い上がった。
同基地第13飛行隊のイーサン・ドゥンラップ大尉は「われわれの任務は日本と自由で開かれたインド太平洋地域を守ること」と説明。北朝鮮の弾道ミサイル発射など緊迫するアジア情勢も踏まえ、「日米の統合能力を高め、有事の際に力を合わせて対応できるよう訓練している」と強調した。
射爆撃場は米軍と航空自衛隊が共同で使用。自衛隊のCH47大型輸送ヘリコプターによる消火訓練や、横田基地(東京)所属のCV22オスプレイの地上展示、装備品の展示も行われた。