Free青森県内9月有効求人1・18倍 正社員、2カ月連続1倍超え
青森労働局は28日、青森県内の9月の有効求人倍率(季節調整値)が、前月から0・01ポイント増の1・18倍だったと発表した。1倍超えは18カ月連続。宿泊、飲食サービス業を中心に主要産業の持ち直しが見られた。雇用形態別では、正社員の有効求人倍率(原数値)が1・03倍(前月比0・01ポイント増)で2カ月連続で1倍を超えた。
雇用失業情勢は「緩やかに持ち直しているものの、新型コロナウイルスや物価上昇が与える影響に留意する必要がある」と、2021年11月以来、10カ月ぶりに上方修正した。行動緩和と政府の全国旅行喚起策で観光需要が高まったが、同労働局は「物価高による先行きの不透明さは続いており、雇用情勢を注視する必要がある」としている。
季節的な変動を考慮しない原数値は、有効求人数2万7646人(前年同月比7・0%増)、新規求人数1万818人(4・6%増)、有効求職者数2万1880人(0・8%減)、新規求職申込数4497件(0・9%減)だった。
業種別の新規求人数は、宿泊、飲食サービス業が746人(54・8%増)で最大の増加幅。建設業が1682人(5・8%増)、サービス業が1294人(3・6%増)と続いた。医療、福祉は2654人(0・9%減)で唯一の減少。
公共職業安定所別の有効求人倍率は、野辺地が最も高い1・91倍。そのほかの県南地方は、十和田1・50倍、八戸1・43倍、三沢1・27倍、むつ1・00倍だった。