Free通報者から映像や画像受信 青森県警、110番新システム公開
青森県警は19日、来年4月から全国の警察で本格運用する「110番映像通報システム」を報道陣に公開した。事故や事件で110番した通報者から現場の映像や画像の提供を受け、初動対応や捜査に反映する。
システムは110番を受理した警察職員が必要と判断した場合、通報者の同意を得て活用する。
通報者はショートメッセージで送られてくるURLにアクセスすることで、通話したまま映像や画像を送信できる。過去に撮影した映像や画像を送ることも可能。
10月から全国の警察で試行運用が始まり、青森県警では同日までに十数件で活用。当て逃げ事故の被害者が画像を送信し、立ち去った車両の特定につながったケースもあった。
県警が昨年受理した110番は3万7027件。このうち携帯電話からが2万9156件で約8割を占めた。現場到着までの平均時間は約8分33秒で、この間にシステムを活用することで、より正確な状況を把握。現場に向かう警察官と共有することで初動対応の向上にもつなげる。
同日、県警本部でシステムの実演をした県警生活安全部通信指令課の木村智次長は「映像を見ることで情報収集できるのは強みになる。事情聴取時の負担減などにも有効活用していきたい」と期待を込めた。
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