Free八戸駅西に複合商業施設を整備へ 北辰工業(八戸)24年春に開業予定 トランポリンパーク中心

八戸駅西地区に整備される「エルロン・ウェスト・ビレッジ」の完成予想図(北辰工業提供)
八戸駅西地区に整備される「エルロン・ウェスト・ビレッジ」の完成予想図(北辰工業提供)

発電設備のメンテナンスなどを行う北辰工業(八戸市、田島理成代表)は17日、同市尻内町の八戸駅西地区に、トランポリンパークを核とした複合商業施設を建設する計画を発表した。駅西地区にある商業エリアへの民間事業者の出店は初めて。トランポリンパークは老若男女が通年で屋内スポーツを楽しめる施設で、東北最大級となる見込み。敷地内には、飲食や買い物ができるテナント棟や広場も設ける。着工は2023年7月を予定し、24年5月のオープンを目指す。

 場所は、八戸駅から多目的アリーナ「フラット八戸」に直結する八戸駅西中央通り線(通称・シンボルロード)沿い。市が購入希望者を公募している保留地の向かい側に立地する。

 商業エリアに位置付けられているが、新型コロナウイルスの影響で商業施設の出店が進まなかった。

 施設名は「エルロン・ウェスト・ビレッジ」。敷地面積は3431平方メートル。メインのスポーツ棟1棟、テナント棟は3棟ほどを建設し、施設前に広場を設ける。施設の管理や運営などすべて自社で担う方針。総事業費は非公表。

 スポーツ棟は「バウンシートランポリンパーク」と命名。延べ床面積は約900平方メートル。今後はトランポリン経験者の採用も予定し、一般開放やスクール、エクササイズなど、幅広い世代が楽しめる施設運営を進める。年間利用者数は3万人ほどを見込む。

 外壁には大型発光ダイオード(LED)モニターを設置。市のPR動画や八戸三社大祭の中継などを放映する。テナント棟では飲食や物販ができるようにし、広場では花見やビアガーデンなどのイベントも計画する。

 今後、駅西地区に新規出店を計画する事業者と「まちづくり協議会」を設置。イベント時にシンボルロードを歩行者天国にするなど、地域の活性化策を考えている。 同社は今年2月、民有地だった土地を取得。田島代表は「駅西エリアはまちづくりのチャンスを迎えている。出店継続を期待しながら、ロールモデル(模範)となるような取り組みにしていく」と強調する。

 フラット八戸との連携についても触れ、「駅西に来れば、通年でスポーツが楽しめるということをPRしていきたい」と語った。

 
お気に入り登録