Free八戸ワイン用ブドウ、収穫ピーク/八戸・南郷
原料栽培から醸造までを八戸市内で手がける「八戸ワイン」用ブドウの収穫が、産地の南郷地区でピークを迎えている。13日は島守下山長根にある中村倉雄さん(64)方の園地で、スタッフら約10人が赤ワイン用品種「メルロー」の房を次々と刈り取った。
中村さんは2015年から、約30アールの畑でメルロー100本(10アール)と生食・ワイン兼用のキャンベルアーリー100本(20アール)を定植。キャンベルアーリーは既に収穫済みで、メルローも同日中に取り終えた。
中村さんは「メルローはワイナリー側から要望が強い。今年は低温や病気などの影響が少なく、うまくいった」と自信を示した。
収穫に参加した澤内醸造(八戸市)の澤内昭宏代表(48)によると、今年は冬の凍害や夏の長雨といった天候不順により、地区全体では1~2割の収量減が見込まれるものの、取れたブドウ自体の質は上々だった。
葉たばこからの転換としてブドウ栽培が始まり7年目。澤内代表は「糖度が高まり年々、品質が上がっている」と生産者への信頼を口にした。
ワイン用ブドウの収穫は今月いっぱい行われ、八戸ワイン向けは同社とはちのへワイナリーに出荷、醸造される。