Free【トップインタビュー】八戸通運・高林秀典代表取締役社長/地域支える総合物流会社

高林秀典代表取締役社長
高林秀典代表取締役社長

地元企業の人材確保や地元就職の促進に向けてデーリー東北新聞社が企画する「リクルートラウンジ」。経営トップのインタビューを順次紹介する。

 ―事業内容は。
 貨物運送事業をメインに、通関業や海運代理店業、旅行業など、さまざまな業務を幅広く展開する総合物流会社である。▽人にも物にも親切に▽明るく正しく強く▽協力一致で行こう―をモットーに、社員が一丸となって業務に励み、昨年度の売り上げは約88億円となった。

 ―業界の現状や課題は。
 業界全体でドライバーの人出が不足している。労働時間が長く、所得も少ないなど、現在の待遇を改善しなければいけない。新型コロナウイルスの感染拡大やロシアのウクライナ侵攻などで環境が大きく変わっているのも問題で、事業内容を見直さなければならないような状況だ。現状打破へ向けて、新たな収入の柱を模索する必要がある。

 ―今後の事業展開は。
 カーボンニュートラルの実現に向け、トラックなどの貨物輸送から環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換する「モーダルシフト」を推進しなければならない。事業のさらなる多角化を進め、そこに経営資源を投入していくことになるだろう。

 ―人材育成の取り組みは。
 経営戦略を立てているが、やはり「人」への投資が重要だと考えている。社内教育を充実させ、技能の継承を進めていく。労働環境の改善を図りながら、社員のレベルアップや仕事への定着を図っていきたい。

 ―仕事のやりがいは。
 新型コロナの感染拡大で、物流に携わる人もエッセンシャルワーカーであることが認識された。今後も社会的責任を感じながら。地域に貢献していくことが重要だ。

 
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