Free【新型コロナ】自宅療養者サポートセンター設置 青森県、5日運用開始
新型コロナウイルスの感染で自宅療養する患者への対応強化に向けて、青森県は2日、「県自宅療養者サポートセンター」を設置した。軽症や無症状の自宅療養者に対し、24時間体制で電話での相談や診療に応じる新たな仕組みで、療養中の不安を取り除くとともに、医療機関や保健所業務の負担軽減を図る。運用開始は5日午前9時。
保健所が自宅療養者に対して行う業務は、健康観察のほか、食品セットや血中酸素濃度を測定するパルスオキシメーターの手配、体調が悪化したときの対応など多岐にわたる。県内では6月末から続く「第7波」の影響で、自宅療養者が急増し、保健所の負担が増加。自宅療養者への新たな支援体制の構築が急務となっている。
同センターの運営は県外の事業者に委託。これまで保健所が主体で行っていた自宅療養に関する業務を代行する。患者の状態によっては、同センターの医師が電話で診療し、解熱剤などを処方するため、医療機関の負担軽減も期待される。
保健所を独自に持つ中核市の八戸市や青森市の市民も利用可能。それぞれの保健所の現行体制を補完する方向で調整している。
県健康福祉部の永田翔部長は「保健所業務の負担軽減だけでなく、患者にとっては療養生活の質の向上が期待される」と意義を強調している。