Free【トップインタビュー】エプソンアトミックス・大塚勇代表取締役社長/ナンバーワンにこだわり

大塚勇代表取締役社長
大塚勇代表取締役社長

地元企業の人材確保や地元就職の促進に向けてデーリー東北新聞社が企画する「リクルートラウンジ」。経営トップのインタビューを順次紹介する。

 ―業界や会社の現状は。
 主力製品の微細合金粉末はスマートフォン、パソコン、自動車部品、医療機器などの原材料に使用されており、需要は伸びている。幅広い産業で使われ、新型コロナウイルス禍や不況に左右されにくいのが強みだ。
 ノートPC、タブレット、スマホなど、商品やトレンドが変わってもいかに当社の材料を使っていただけるかが素材メーカーの肝。当社が世界で初めて量産化に成功した「アモルファス合金粉末」はエネルギー損失が低く、先端機器の省エネにつながる。常に社会ニーズに合った商品を提供できるよう、生産のみならず、技術や新素材開発も継続していかなければならない。

 ―求める人材や育成の取り組みは。
 入社してどんな人生を歩みたいかという目標や夢を持った人を募りたい。企業の成長は従業員の質で決まる。社員は若い人が多い。当社に合った研修をして効果を検証し、勉強会は定期的に開催している。多角的な視点を養ってもらうため、本社と北インター事業所の異動はもちろん、製造、品質保証、開発など職種のローテーションは意識的にやっている。

 ―今後の経営戦略は。
 環境に優しく、限られた資源を有効活用する動きは今後、社会的要求になるだろう。資源循環型の生産体制の構築が重要で、2025年には金属を再資源化する新工場の整備を計画している。世の中がドラスチックに変化する中、常に八戸だけでなく、国内、世界を見て「ナンバーワン」にこだわり、お客さまに期待され続ける企業でありたい。 

 
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