Free防災マップ配布など対策強化 野田村、津波浸水想定で住民説明会
岩手県が3月に公表した最大クラスの津波浸水想定を受け、野田村は6日、村内2カ所で住民説明会を開き、地震発生から30分以内に指定場所へ避難するよう呼びかけた。
下安家地区コミュニティセンターで約20人、村生涯学習センターで約25人が参加した。
想定によると、村内の最大津波水位は広内海岸と米田海岸の20・6メートル。防潮堤が壊れるなどの悪条件下で計算した場合、沿岸部の広い範囲で5メートル以上の浸水深となる見通し。
県の担当者は浸水想定のポイントを説明し、東日本大震災より浸水範囲が広がる見通しなどを示した。
村は今後の取り組みとして、▽津波防災マップを年度内に配布▽津波避難訓練を今秋に実施▽自主防災組織の活動促進―など、ソフト面の対策を強化する方針を示した。小田祐士村長は「住民と一緒になって準備を進めていきたい」と述べた。
住民からは「地震や津波が発生した場合、国道や県道、橋を避難に使えるのか」などの質問が出た。
住民説明会は、10日も午後6時から村生涯学習センターで開かれる。
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