Free八戸港にマイワシ425トン 魚体小ぶり、水揚げ増期待

宮城県沖で漁獲されたマイワシ。魚体は小ぶりなものの、2日連続のまとまった水揚げとなった=5日、八戸港
宮城県沖で漁獲されたマイワシ。魚体は小ぶりなものの、2日連続のまとまった水揚げとなった=5日、八戸港

八戸港に5日、宮城県沖で操業中の大中型巻き網船団が漁獲したマイワシ425トンが水揚げされた。同港への水揚げは今季初となった4日に続き2日連続。魚体は小ぶりなものの、本格的な巻き網漁シーズンの到来に、市場関係者は「八戸港の近くにも好漁場が形成されてほしい」と、さらなる水揚げ増を期待した。

 船団7ケ統のうち、運搬船「第23福栄丸」、「第33全徳丸」が八戸市第1魚市場に水揚げした。サイズは40~50グラムが主体で、全体的に小ぶり。魚体を確認した仲買人の一人は「鮮度は良いが小さいし、脂の乗りはまだ良くない」と語った。

 入札の結果、10キロ当たり385~360円とやや高値で取引された。ミール用が大半で、一部は加工用などで出回る見込み。

 4日は、同じく宮城県沖で漁獲した271トンを水揚げ。2日連続のまとまった数量に、市場関係者は「今季の漁模様は良いという話もある」とし、「もう少し八戸に近い場所に漁場が形成され、さらに脂が乗ってくることを願いたい」と話した。

 市水産事務所によると、2021年の同港への水揚げ数量のうち、イワシは全体のおよそ4割を占める約1万9千トン。金額は全体の1割弱の約7億4千万だった。

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