Free【新型コロナ】3カ月連続で感染者1万人超え 青森県内4月、依然高止まり
青森県内で4月に新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、1万1754人で、3カ月連続で1万人を超えた。過去最高だった3月の1万4858人を下回ったものの、過去2番目の多さ。10歳未満や10代の感染者数が多く、保育施設や小学校などでのクラスター(感染者集団)も相次ぎ、依然として高止まりの状況が続いている。
本紙のまとめによると、年代別では10歳未満が2714人で最多。10代と合わせると4月の全感染者数の4割以上を占める。30代~40代にも感染者が多く、学校や保育施設で感染した子どもから家庭内で感染が広がるケースも目立つ。
保健所管内別では、八戸市が最も多く、全体の24・5%を占め、次いで弘前23%、上十三17・5%と続く。八戸市では保育施設や学校関連のクラスターが立て続けに発生し、中旬以降から感染者が増加。1日当たりの公表数も連日100人を超えた。
県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は、3月に津軽地方などで感染が急拡大したことなどを踏まえ、「八戸市は(感染の)波が少し遅れて来ているようだ」と分析。
一方、県全体については「進学や転勤など人の移動が多い時期で、厳しい状況になると警戒をしていたが、想定ほど爆発的な感染拡大にはならなかった。ワクチン接種の効果が現れているのでは」との認識を示した。
また、オミクロン株の派生型「BA・2」の確認数が県内で徐々に増えている点を挙げ、「6月上旬にはほとんどがBA・2に置き換わっているだろう」と予測。ただ、従来のオミクロン株と大きな違いはなく、感染状況が大きく変わる可能性は低いと見ている。
一方、大型連休で帰省や旅行など移動の機会が増えることから「5月以降も感染者の推移を注視していく必要がある」と強調した。