Free代替イベント「ホコテン」で 八戸えんぶり、5月1日開催

八戸えんぶりが2年3カ月ぶりに中心街で披露される=2020年2月、八戸市
八戸えんぶりが2年3カ月ぶりに中心街で披露される=2020年2月、八戸市

新型コロナウイルスの感染拡大により、2年連続で中止となった八戸えんぶりの代替イベントとして、5月1日に「八戸えんぶりinはちのへホコテン」が開かれる。市中心街でえんぶりが披露されるのは2年3カ月ぶり。来年以降の開催に向け、機運の醸成を図る。

 八戸地方えんぶり保存振興会(塚原隆市会長)と、はちのへホコテン実行委員会(大久保孝啓委員長)が8日に発表した。

 えんぶりの中止が決まって以降、保存会が4月以降の代替イベントを模索。毎月最終日曜日に開催してきた「はちのへホコテン」の特別企画として実施する。

 当日は感染対策を考慮。人気の一斉摺(ず)りは行わず、三日町と十三日町に設ける計4カ所のスペースで、参加する16組が時間をずらして出演する。来場者にはマスク着用や検温、手指の消毒を徹底してもらう。飲食については禁止とする。

 会場は三日町交差点から廿三日町交差点までの通りとヤグラ横丁で、時間は午前11時~午後4時。

 8日に会見した塚原会長は「コロナ禍の終息が見通せない中でもあり、今回は一つの例として成功に導きたい」と意気込み。実行委の橋本忠朗副委員長は「子どもたちへの伝承が課題でもあり、えんぶりという民俗芸能を守る一助となりたい」と力を込めた。

 えんぶり組にとって待ちわびた大舞台に、八戸地方えんぶり連合協議会の大館恒夫会長は「子どもたちがえんぶりから遠ざかることを危惧してきた。磨いた技を思う存分、披露してもらいたい」と話した。

 
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