Free酒米や食用米でGGAP認証 食の安全に意欲 二戸・金田一営農組合
生産する酒米と食用米で農産物の安全管理などに関する国際認証「グローバルGAP(GGAP)」を取得したとして、二戸市の金田一営農組合(五日市亮一組合長)は30日、市内で報告会を行った。関係者が食の安全や労働環境に配慮した持続的な生産体制の充実に向けた意欲を示した。
GGAP認証は、食品の安全などを確保し、持続的な生産活動を実践する企業に与えられる基準。岩手県内での取得は7例目で、米類では初となる。
同組合は現在、水稲31ヘクタールを作付けし、うち約14ヘクタールで酒造好適米「ぎんおとめ」を生産。同市の酒造会社「南部美人」が製造する日本酒の原料米として出荷している。
認証を目指したのは、同社の特別純米酒が2017年に世界的なワイン品評会の日本酒部門で最優秀賞に輝いたのがきっかけ。酒の原料米でも、国際的に認められる生産工程の確立が必要と考えたという。
20年度から取得に向け準備を進め、トレーサビリティー(生産流通履歴)などの取り組み体制を強化。認証審査を受け、21年12月15日付で取得した。ぎんおとめに加え、「きらほ」などの食用米も認められた。
同市の二戸パークホテルで行われた報告会には、同組合や市、県、農業関係者ら約20人が出席した。
五日市組合長は「米の価格と付加価値を上げる努力を続け、若い担い手が働きやすい安全な生産環境も整えていく」と強調。南部美人の久慈浩介社長は「世界に通じる酒づくりと農業を目指す」と語った。
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