第4部
第4部 円熟(1-3)
「49対51」の適正な寛容性
「49対51」の適正な寛容性
2022/11/27
―5期目の当選後も国対副委員長を務めました。このころからでしょうか、「国会対策のプロ」「根回しの大島」などと呼ばれる活躍が始まります。後には国対委員長の在任最長記録もつくられましたね。 環境庁長官と…
第4部 円熟(1-2)
委員会室の封鎖に批判
委員会室の封鎖に批判
2022/11/27
―いわゆる「住専国会」と呼ばれた攻防。党国会対策副委員長としてどのように動いたのでしょうか。 住専に対する公的資金の投入については賛否両論がありました。バブルの波に乗って不動産に巨額の貸し付けをし…
第4部 円熟(1-1)
住専処理で新進と対決
住専処理で新進と対決
2022/11/27
1996(平成8)年1月5日、社会党の村山富市首相は退陣を表明した。自民党、新党さきがけとの3党連立で政権を担いながらも社会党の衰退を止められず、首相の座を自民の橋本龍太郎総裁=当時(58)=に譲る形…
第4部 円熟(2-2)
古賀氏の下、国会運営学ぶ
古賀氏の下、国会運営学ぶ
2022/12/04
―金融危機を巡る与野党の激しい攻防は「金融国会」と呼ばれました。どのように乗り切りましたか。 実は自民内にも金融に関する深い識見と洞察力を持っている議員は多くはなかったと思うんです。予算をどう分配す…
第4部 円熟(2-1)
天命に身任せ人事尽くす
天命に身任せ人事尽くす
2022/12/04
1997(平成9)年4月、前年秋の衆院選で勝利した橋本龍太郎首相は消費税率を引き上げ、行財政改革へまい進した。だが、バブルの後遺症が続く中で11月には三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券が相次ぎ破綻し、…
第4部 円熟(3-2)
国家論交わす党首討論
国家論交わす党首討論
2022/12/11
―党首討論が導入されたのもこの時の改革でした。狙いを教えてください。 政府・与党の代表たる首相と野党党首が討論をやって、国民の皆さんに政権の選択肢を明確に示そうという考えです。英国では「クエスチョン…
第4部 円熟(3-1)
英国型の政治へ国会改革
英国型の政治へ国会改革
2022/12/11
1998(平成10)年11月、小渕恵三首相と自由党の小沢一郎党首がトップ会談で「自自連立」に合意する。衆参ねじれの苦境に、かつて小沢氏を「悪魔」と呼んだ野中広務官房長官も「ひれ伏してでも」と協力を求め…
第4部 円熟(4-2)
「ゆとり批判」に反論文
「ゆとり批判」に反論文
2022/12/18
―2省庁のトップを兼任するのは大変だったでしょう。 森首相の狙いとしては教育改革がもちろん重要ですが、たぶん両省庁の統合に備え、連帯感や人間関係をつくらせようと思ったのでしょう。一つの省としてスクラ…
第4部 円熟(4-1)
文相・科技長官で入閣
文相・科技長官で入閣
2022/12/18
2000(平成12年4月1日、小渕恵三首相と自由党の小沢一郎党首の会談は物別れに終わり、自由の連立離脱が決定的となった。直後に公邸で倒れた小渕首相は意識不明に陥り、自民は5日の両院議員総会で森喜朗幹事…
第4部 円熟(5-2)
国会対策委員長に就任
国会対策委員長に就任
2022/12/25
―宏池会(加藤派)を率いる加藤元幹事長が「加藤の乱」を起こし、倒閣に動きました。森内閣の一員として一連の騒ぎをどのように見ていましたか。 一つ思ったのは、普及し始めたインターネットというものが政治に…
第4部 円熟(5-1)
教育基本法改正を先導
教育基本法改正を先導
2022/12/25
2000(平成12)年7月の内閣改造で文部相兼科学技術庁長官となった大島理森氏=当時(53)=は、文教分野の重鎮である森喜朗首相から指示された教育改革に取り組んだ。首相自身の失言や閣僚のスキャンダルに…
第4部 円熟(6-2)
「真紀子騒動」で泥かぶる
「真紀子騒動」で泥かぶる
2023/01/08
―靖国参拝や米テロの時は印象に残っていることがありますか。 国対委員長としては、靖国参拝についてあれこれ申す立場ではないと思っていました。それは首相の信念の問題でしょうから。ただ、中国などの反応を心…
第4部 円熟(6-1)
5年半の「小泉劇場」幕開け
5年半の「小泉劇場」幕開け
2023/01/08
2000(平成12)年11月の「加藤の乱」を乗り越えた森喜朗政権だったが、01年2月に米ハワイ沖で水産実習船が米潜水艦に衝突されて沈む「えひめ丸事故」の対応を巡って批判を浴び、退陣に追い込まれた。後任…