Free休校中に手作りのマスク展示 八戸西高
青森県立八戸西高(渡辺学校長)の1年生240人が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校期間中に、家庭科の課題としてマスクを作製した。休校が明けた11~15日に校内に展示し、色とりどりの工夫を凝らしたマスクを、生徒と職員限定で公開している。
休校期間中の出校日、生徒に型紙と参考動画を紹介し、布マスクを作ることを休校中の課題とした。
材料は生徒自身が集め、ダスターを生地に使ったり、耳にかけるゴムを排水溝用のネットや靴ひもで代用したりするなど、それぞれが工夫して仕上げた。
記田遥菜(はるな)さん(16)は「自分や家族に合わせてサイズを変えた。作るうちにこつがつかめた」と5枚のマスクを完成させた。關橋怜央(れおな)さん(15)は「難しい所は、裁縫の得意な祖母からアドバイスをもらった。糸の色やワイヤの固定を自分で工夫できた」と自信作に笑みを浮かべた。
家庭科担当の諏訪節子教諭は「各家族の協力があってこそ、生徒が創意工夫できた」とし、「マスク作りを通して、家族のコミュニケーションが深まったことは、暗いニュースが多い中でも前向きに捉えたい」と、生徒の家庭での取り組みを喜んだ。
今後、同校では家庭科の授業の一環として、家庭での「週末調理実習」なども計画中。作った料理の写真を提出してもらい、評価するという。