Free「階上あぶらめ」来月プレ販売 登録漁業者が活け締め研修

アブラメの活け締め手順を確認する登録漁業者ら=24日、階上町
階上町がブランド化を目指す、町の魚・アブラメ(アイナメ)を活(い)け締め処理した「階上あぶらめ」のプレ販売が、5月から始まる。販売を控えて24日は関係者を招いての研修会が開かれ、水揚げを認められた漁業者が活け締めの手順やチェック項目を改めて確認した。
階上あぶらめは単価向上や漁業収入増、魚食拡大などを目的とするブランド化プロジェクト。船上での速やかな活け締め処理による鮮度・食味向上のほか、魚体のサイズ統一(600グラム~1キロ)や不適合魚体の排除、トレーサビリティー(生産流通履歴)の管理にも配慮し、安全性を高める。
登録漁業者は規定の活け締めマニュアルを実施できることが条件で、現在7人いる。
研修には登録漁業者5人や町内外の水産関係者が参加。カギなどの漁具を用いての活け締めや血抜き処理の方法、チェックシートでの確認事項を共有した。
登録漁業者の1人で、初めて活け締めに挑戦した中田洋一さん(64)は「慣れるまで少し時間はかかりそうだが、しっかりマスターしたい」と笑顔。南正美さん(61)は「活け締めしたものは生臭さがなく、魚が苦手な人にも広く味わってほしい」と述べ、市場での高評価にも期待を寄せた。
プレ販売は5月上旬、はしかみハマの駅あるでぃ~ばで実施予定。同中旬には町内飲食店での料理提供、6月22日にはハマの駅で「階上あぶらめ祭り」が行われる。