Free科学技術の発展に貢献 六ケ所エンジニアリングの2人に文科大臣表彰

補助工具の開発経緯などを説明する(左から)植村真紀さん、工藤知子さん=17日、青森県庁
補助工具の開発経緯などを説明する(左から)植村真紀さん、工藤知子さん=17日、青森県庁

科学技術の発展に貢献した功労者を表彰する2025年度の文部科学大臣表彰で、六ケ所エンジニアリング(六ケ所村)の植村真紀さん、工藤知子さんの2人が配管をつなぐ継ぎ手「カプラ」を少ない力で簡単に接続できる補助工具を開発し、創意工夫功労者賞を受賞した。

 強い力を必要とする配管の接続作業に困難さを感じていた植村さんは、女性でも安全で簡単にできないかと考え、てこの力を利用し、レバーを引き下ろすだけで接続できる補助工具を考案。軽量化と強度確保に苦労したが、工藤さんと一緒に試作を繰り返して半年かけて完成させ、現場の作業の効率化につなげた。

 17日に県庁で行われた伝達式で上沢謙一経済産業部長から賞状を受けた2人は「シニア層ら力が弱い人や、作業に不慣れな新人も安全に作業ができるようになる。受賞をきっかけに社内でどんどん新しいアイデアが生まれたら」と喜びを語った。

 同社の社員による功労者賞受賞は3年連続で計7人となった。附田妙子代表は「きつい仕事も工夫でカバーできることの裏付けになる。エンジニアを目指す女性や若者のモチベーションにつながれば」と期待を込めた。

 
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