Free「切磋琢磨し、政策推進を」政治ジャーナリスト・細川氏講演 本社政経懇話会

石破政権の課題と展望をテーマに講演する細川隆三氏=31日、八戸市
石破政権の課題と展望をテーマに講演する細川隆三氏=31日、八戸市

デーリー東北政経懇話会10月例会が31日、八戸グランドホテルで開かれた。政治ジャーナリストの細川隆三氏が「決戦! 総選挙 新政権の課題と展望」をテーマに講演。衆院選の結果、少数与党となった石破政権が厳しい国会運営を迫られている点に触れ、「(与野党が)切磋琢磨(せっさたくま)しないと緊張感が生まれないし、良い政治が生まれない。国民のためになる政策をオープンな形で議論し、推進してほしい」と期待を寄せた。

 細川氏はテレビ朝日の報道局政治部記者として、官邸キャップを3度務めるなど、海部俊樹首相以降の歴代17人の首相を取材。2019年の退職後はフリーで活動する。

 今回の衆院選について、「歴史的な自民党の惨敗。現総裁の石破茂首相に責任はあるが、岸田文雄前首相の責任も大きい」と指摘し、「自民党が国民や政治とカネの問題を甘く見ていた」と総括した。

 焦点となる政権の枠組みについては、非自民で発足した93年の細川連立政権や、その後の自社さ連立政権を例に挙げ、「今の与野党には知恵袋がいない。昔のようなドラマチックな政局が起こるとは考えにくい」との見方を示した。

 
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