テレビ番組に「ベビーカー博士ちゃん」として出演したことをきっかけに、各地での講演や育児雑誌への執筆などで活躍している奥井ゆうかさん（１９）＝日本大１年、Ｂ．Ｙｕ代表＝が２月２８日、母校の八戸工大一高で講演した。１年生２３０人に向けて「周りの大人に助けてもらいながら、高校生のうちにいろんなことに挑戦してほしい」とエールを送った。

　高校生に向けての講演は初めてで、今回はベビーカーではなく、奥井さんのベビーカー博士ちゃんとしての経歴や高校生活の思い出を語った。

　元々人前で話すことが苦手だったことや、テレビ出演をきっかけに多くの人に自身を認めてもらえるようになったこと、高校時代に頑張ったことなどを紹介。それを踏まえ、「受験の準備は１、２年生のうちから少しずつ進める」「学校以外に居場所をつくる」などとアドバイスした。奥井さんがどうやってつらい経験を乗り越え、今に至ったのかを熱く語る様子に、生徒はじっくりと聞き入っていた。

　上小路桂吾さん（１６）は「先輩がテレビに出て活躍する姿を見て憧れる。自分は消極的で失敗を恐れてしまうが、（講演を聞いて）積極的に挑戦していきたいと思った」と感想を話した。奥井さんは取材に「伝えたいことは伝えられたと思う。フレッシュな高校生に対面して、こちらも力をもらえた」と笑顔を見せた。