Freeむつの3店舗も惜しまれ閉店/スーパー「さとちょう」

さとちょう中央店の閉店に当たり、来店者を迎えるスタッフら=20日、むつ市
さとちょう中央店の閉店に当たり、来店者を迎えるスタッフら=20日、むつ市

民事再生手続き中の「佐藤長」(弘前市、佐藤譲代表)が運営する津軽、下北両地域のスーパー「さとちょう」全24店舗が20日、営業を終えた。むつ市の3店舗ではスタッフが最後の買い物客を見送り、静かに入り口を施錠した。

 同社によると、全国チェーンの大手スーパーが撤退後、2011年12月に新町店と中央店、16年11月にむつ松木屋店が開店。同社経営企画管理室の担当者は「津軽と下北の架け橋を目指し、双方の商品交流に取り組んだ」と話す。

 3店舗のうち、新町店はスーパーを全国展開するトライアルホールディングス(福岡市)が運営を引き継ぐ。営業開始時期は未定。中央店、むつ松木屋店は承継会社を模索中だ。ただ雇用については店舗数が減ってもトライアル側で希望者全員を受け入れるという。

 3店舗とも、閉店前のセールで大半の商品は売り切れており、20日の最終日は閉店を惜しむ買い物客らがまばらに訪れた。

 中央店に長女(3)と訪れた同市の男性会社員(35)は「娘が仲良しの店員に最後のあいさつをしたいと言うので連れてきた。職場が近く、毎日のように買い物や昼食に利用した。なくなるのは、やはりさびしい」と漏らした。

 
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