二戸市の酒造会社「南部美人」（久慈浩介社長）は、本社酒蔵に併設された古い蔵を改修し、新たな施設「ｈｏｎｇｕｒａ（ホングラ）」として１３日にオープンした。イベントや会合など多目的に利用できる。

　蔵は６０年以上前に建てられ、元々は商品の出荷倉庫として使用していた。市中心街に人が集まる拠点にしようと、４年前から改修を進め、昨年末に完成した。延べ床面積約８０平方メートルで、３０人程度を収容できる。

　施設内には、同社の日本酒を試飲できるサーバーを設置。本社酒蔵で酒造り工程を見学した来場者が、記念撮影した写真を機械で印刷し、オリジナルのラベルとして貼った商品を購入できるサービスも提供する。

　この日はオープン式典が開かれ、商工・観光や行政の関係者ら約２０人が出席。久慈社長は「当社が歩んだ歴史と、酒造りに必要な水をコンセプトに施設をデザインした」とあいさつし、関係者と鏡開きで祝った。

　営業は午前９時～午後７時半。利用に関する問い合わせは南部美人＝電話０１９５（２３）３１３３＝へ。