Free車道が人の滞在空間に 八戸中心街「みちニワ」スタート

「みちニワ」の実証試験がスタートした八戸市中心街のメインストリート。車道に人の滞在空間が設けられた=31日、同市十三日町
「みちニワ」の実証試験がスタートした八戸市中心街のメインストリート。車道に人の滞在空間が設けられた=31日、同市十三日町

八戸市まちなかストリートデザイン実証試験「みちニワ」が31日、市中心街の三日町・十三日町街区の国道340号で始まった。3車線のうち1車線が歩行者の滞在スペースとして活用され、メインストリートの環境が変化した。将来的な街路整備も視野に、市はにぎわい創出効果や車両交通への影響などを調べる。9月11日まで。

 市が進める「中心街ストリートデザイン事業」の一環。街のメインストリートを「人中心」の空間に転換することを目指している。実証試験での結果を検証し、本年度内に街路整備や空間活用の方向性を定める「ストリートデザインビジョン」を策定する方針だ。

 規制した1車線はバスや荷降ろし用の停車帯を設けた上で、キッチンカーの出店スペースやテーブル、いすなどを設置。旧三春屋前には人工芝を敷き、子どもの遊び場も設けた。

 テーブル類は八戸工業大感性デザイン学部の学生が製作するなど、街なかの活性化へ若い世代のアイデアも取り入れた。キッチンカーや露店は毎日10店ほどが出店する予定。

 初日は最高気温が36度を超える猛暑日で、滞在スペースを利用する人はほとんどいなかった様子だが、正午から十三日町バス停前で行われた地元歌手による「青空コンサート」では、日除けの下で耳を傾ける市民の姿も見られた。

 市内の主婦大野まつ子さん(66)は「新鮮で斬新な取り組みだと思う。期間中にまた来てゆっくりしてみたい」と話した。

 期間中の週末には、ライブやワークショップなども行われる。交通規制は同12日午後5時まで。

 
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