Free古いリンゴ箱、便利に“変身” 八戸の業者も協力、クーラーボックスに
明治時代から青森県のリンゴ産業を支え続けてきた「リンゴ箱」。通常30年以上は使用できるが、40~50年となると、さすがに傷みが激しくなり、お役御免となる。そんな廃棄寸前の古いリンゴ箱を利活用しようと、インテリア向けの木箱を製作する「キープレイス」(板柳町、姥澤匡柳代表取締役)は、箱を活用した木製クーラーボックスを開発。高機能でデザインがおしゃれな「キャンプギア」として売り出している。
同社は県内の建築家や家具職人などが集まって、リンゴ箱を新たな製品に生まれ変わらせるプロジェクトを展開。既にいすや机を製作している。
クーラーボックスの商品化に当たっては、八戸市の発泡スチロールメーカーも協力。断熱効果がある天然木の内側に発泡ポリスチレンを組み合わせた2重構造で、丈夫で高い保冷効果を発揮するという。
容量22リットル、重さ約4キロで、ソロや2人でのキャンプにお薦め。価格は税込み3万5200円で、同社のオフィス兼ショールームやサイト内のオンラインストアで購入できる。
姥澤代表取締役は「何十年もリンゴのために働いてきた箱なのに、捨てられるのは切ない。再利用して新たな価値を生み出したい」と意気込みを語った。