Free地域の魅力発信へ連携協定 久慈市と神戸のベビー服販売企業

協定書を手にする小野行由会長(左)と遠藤譲一市長=2日、久慈市
協定書を手にする小野行由会長(左)と遠藤譲一市長=2日、久慈市

久慈市は2日、ベビー・子ども服の製造・販売を手がけるF・O・インターナショナル(神戸市、小野行由代表取締役会長)と包括的連携協定を締結した。同社は今後、久慈市内の企業と連携して地域資源を活用した商品開発などを通じて相互のブランド力向上につなげる。当面は特産品をテーマにした知育玩具や、同市で産出される琥珀(こはく)を使った「ベビーリング」などを検討している。

 同社は八戸市や盛岡市など全国に251店舗を持ち、インターネットを含めて10以上のブランドでベビー・子ども服を販売。ブランドの一つが今年20周年になるのを機に、社内で「地域の魅力・商品を世界へ発信する」プロジェクトが立ち上がり、以前から同社関係者と交流があった久慈市と協議を重ねてきた。自治体との連携協定締結は、全国で同市が初めて。

 市役所で締結式が行われ、遠藤譲一市長と小野会長が協定書を交わした。遠藤市長は「企画力の高い企業。久慈市そのものがブランドになると言っていただいており、長く幅広い付き合いができると確信している」と期待を寄せた。

 小野会長は「(久慈の)地域資源の魅力を全国、世界に届けたい。ベビー・子ども関連の総合企業を目指していく上で、新しいビジネスモデルの創出にもつなげられれば」と語った。

 
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