Free八戸の宴会場「ノヅキ」6月20日閉館 仕出し業は継続

6月20日に閉館することが決まった「フリースクエア ノヅキ」=24日、八戸市
6月20日に閉館することが決まった「フリースクエア ノヅキ」=24日、八戸市

八戸市小中野2丁目の宴会場「フリースクエア ノヅキ」が6月20日で閉館することが24日、同施設を運営する「野月会館」(同市、佐々木光男社長)への取材で分かった。新型コロナウイルス禍で冠婚葬祭や宴会が簡素化したのに加え、光熱費や食材の高騰、設備の老朽化などが影響した。従業員12人については現在、就業支援をしているという。仕出し業の「仕出し 野月」は営業を継続する予定。

 施設は1972年に開館。最大250人を収容できる宴会場などを備え、結婚披露宴などの冠婚葬祭や町内会の総会の会場などとして、同市をはじめとした青森県南地方を中心に、利用されてきた。

 佐々木社長によると、2020年にはコロナ禍で売り上げが前年の7割減り、その後も回復せず、結婚披露宴の実績もなくなった。今年4月ごろからは総会などの予約が改善傾向にあったが、今後も冠婚葬祭の需要が見込まれないことなどを理由に閉館を決めた。取引業者には今月上旬に文書で通知した。

 佐々木社長は「創業時から地域の方にお世話になってきた。ご迷惑を掛けるが、仕出し業は残るのでお手伝いできることがあれば協力したい」と話した。

 
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