Free縄文の魅力、発信の在り方は 世界遺産登録1年でフォーラム/盛岡

参加者が世界遺産の価値の普及や魅力発信の在り方を考えたフォーラム=2日、盛岡市
参加者が世界遺産の価値の普及や魅力発信の在り方を考えたフォーラム=2日、盛岡市

「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録1周年記念フォーラムが2日、盛岡市で開かれた。参加者は、構成資産の御所野遺跡(一戸町)を支える地域住民の取り組みに理解を深めるとともに、世界遺産の価値の普及、魅力発信の在り方を考えた。

 縄文遺跡群世界遺産本部(本部長・三村申吾青森県知事)の主催。市内外から約50人が来場した。

 会場では、一戸町教委世界遺産課の山田晃世界遺産係長が、地域のボランティアによる御所野遺跡の清掃や、ガイドなどの取り組みを紹介。「地域の活動がなければ現在につながっていない」と地道で熱心な活動をたたえた。

 講演した東京都立大人文社会学部の山下祐介教授は、社会学の視点で「世界遺産と歩む地域のこれから」というテーマを考察。「北東北にある自然や文化の本物性を住民自身が認識し、本物のまま次世代に継承するのが大切だ」と強調した。

 参加した御所野縄文博物館の高田和徳館長は「これから縄文文化の価値をどのように地域に落とし込み、地域づくりに生かすかを考えながら、地域の皆さんと一緒に取り組んでいきたい」と意欲を語った。

 
お気に入り登録