Free地裁八戸・マノン放火未遂初公判 弁護側、鑑定留置求める
10月、八戸市の元劇場「八戸マノン」に火を放ち、燃やそうとしたとして、非現住建造物等放火未遂の罪に問われた三戸町泉山、無職の男(50)の初公判が23日、青森地裁八戸支部(岩﨑慎裁判長)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。弁護側は被告の責任能力について留保し、鑑定留置を求めた。
検察側は冒頭陳述で、被告が障害基礎年金を受給して生活していたが、所持金が少なくなり、「罪を犯せば留置場や刑務所で生活できる」などと考え、放火したと指摘。さらに証拠調べでは、被告が過去に別のアパートにも放火したと供述していることを明らかにした。
鑑定留置を実施するかどうかは、来年1月上旬ごろまでに決まる見通し。
起訴状によると、被告は10月2日午後8時半ごろ、「八戸マノン」の1階南側トイレに灯油をまき、ライターで火を付けるなどして焼こうとしたが、通報を受け駆け付けた消防隊員によって消火され、同トイレの壁面などを焦がすにとどまったとしている。