春漁が解禁した東北町の小川原湖で２２日、シラウオやワカサギの水揚げが始まった。同町の小川原湖漁協（濱田正隆組合長）の市場では、仲買人が春の訪れを告げる旬魚を求めてにぎわいを見せた。漁は６月２０日まで。
　春漁は、産卵期を終えて体長が４～５センチにまで大きくなったシラウオの漁獲がメイン。全国一の漁獲量を誇り、東京の豊洲市場などに出荷される。解禁は２１日だったが、天候不順で初競りが１日ずれ込んだ。
　この日の水揚げは、定置網船１１隻分で、シラウオ約１１１キロ、ワカサギ約３キロ。小川原湖地区卸売魚市場船ケ沢分場には午前９時ごろから、次々と魚が運ばれ、仲買人たちが品定めしていた。
　初競りでは、シラウオが例年並みの１キロ当たり１３６９円で落札された。同漁協市場・生産課の蛯名孝雄係長は「これから水温が上がれば漁獲も増えていくはず。まずますの滑り出し」と話した。