Freeサイバー攻撃防ぐには 地域の企業が対策学ぶ/八戸

サイバー犯罪の現状やセキュリティー対策について学んだ「サイバーセキュリティセミナーinHACHINOHE」=13日、八戸市のHOCコネクト
サイバー犯罪の現状やセキュリティー対策について学んだ「サイバーセキュリティセミナーinHACHINOHE」=13日、八戸市のHOCコネクト

一般社団法人地域セキュリティ協議会(佐賀市)主催による「サイバーセキュリティセミナーinHACHINOHE」が13日、八戸市のHOCコネクトで開かれた。青森県内外からの参加者が講演やパネルディスカッションを通じて、サイバー犯罪の現状やセキュリティー対策について理解を深めた。

 近年はランサムウェアなど悪質なサイバー攻撃が増加しており、地域の中小企業にとっても適切なセキュリティー構築が課題となっている。ただ、多くの企業では、専門人材などを確保できず、的確な対処ができていないのが現状だ。

 同協議会は、セキュリティーについて地域の企業や団体などが「共助」の関係を築く地域コミュニティー活動を行っており、これまでに得た情報や対策などをセミナーで発信している。今回は、同協議会の賛助会員である同市の吉田システム(黒澤祥雄社長)が仲立ちし、八戸地域で初めて開催した。

 同日は、同社データセンター技術課の川村寿氏や、三井物産セキュアディレクションの関原優執行役員ら8人が登壇。「サイバー攻撃による被害は年々増えている。被害金額以上に信頼が失われる」「組織全体でセキュリティー意識を共有し、訓練した方が良い」「一人でなく地域全体で学ぶことで悩みの共有や人事交流が進む」などと呼び掛けた。来場者は熱心に聞き入っていた。

 
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