Free地域との連携に意欲 田原東北財務局長、本社来訪

「地域に根ざす財務局として連携していきたい」と話す田原泰雅局長(左から2人目)=28日、デーリー東北新聞社
「地域に根ざす財務局として連携していきたい」と話す田原泰雅局長(左から2人目)=28日、デーリー東北新聞社

財務省東北財務局長の田原泰雅氏(56)が28日、八戸市のデーリー東北新聞社を訪問し、広瀬知明社長と懇談した。新型コロナウイルスの影響や人手不足などの課題に触れ、「地域に根差す財務局として皆さまと連携していきたい。ポストコロナにおける金融機関の起業支援を支える」と意欲を示した。

 田原氏は東京出身で、東大法学部卒。同省国際局為替市場課資金管理室長や金融庁総務企画局企業開示課長などを歴任。同庁総合政策局審議官から7月に着任した。東北地方での勤務は初めて。

 田原氏は青森財務事務所の佐藤雅裕所長らと共に来社。人口減少が進む中での経済活性化について「新しく事業を起こす方を、どう地域と一緒に支援していけるか」とポイントを挙げた。個人の資産活用を推進する金融機関少額投資非課税制度(NISA)の拡充にも触れ、「いろんな方に知っていただく努力をしたい」と強調した。

 金融機関の経営に対してはコロナ禍の影響や人手不足、物価高騰も念頭に「預貸は下がっており、各銀行はどこまで寄り添って貸し出しできるかが課題」と述べた。

 
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