Free旧チーノ解体工事が本格化 八戸市中心街の象徴、年内にも姿消す
八戸市十三日町の商業ビル「チーノはちのへ」一帯の民間再開発事業で、ビルの解体工事が8日、本格化した。今年3月に着手した内装の解体やアスベスト(石綿)の除去作業が7月末までに完了。同日から外壁の取り壊しに入った。工事が順調に進めば、中心街を象徴する大型ビルは年内に姿を消すことになる。
ビルの正式な建物名は1980年に誕生した「八戸スカイビル」。地上7階、地下1階建てで、屋外を眺める開放感のあるエレベーターは市民に親しまれた。
解体工事を施工するのは大豊建設(東京)で、6日に解体用重機をビルの屋上に搬入した。取り壊しは、屋上から4階外壁まではビル上部から、4階床から1階の部分は地上からの作業となり、年内に完了する見通し。地下は基礎部分などの再利用が可能かどうか判断してからの対応になる。
再開発事業者のフージャースコーポレーション(東京)はビルの解体後、跡地にホテルと店舗が入る複合施設1棟と分譲マンション2棟、立体駐車場を整備する計画。早ければ来年の春か夏にマンション棟の建設に着手する予定だという。
同社の担当者は「市内で最も規模感があるマンション開発になる。中心街の一等地であることを忘れず、引き続き中心街を象徴するような建物になるよう検討を進めていく」と話した。