Free【八戸三社大祭】コロナ越え「やれ行くぞ」 31日前夜祭で開幕

「ヤーレヤーレ」。八戸三社大祭の開幕を前に、最後の練習に打ち込む子どもたち=30日、八戸市立三八城公民館
「ヤーレヤーレ」。八戸三社大祭の開幕を前に、最後の練習に打ち込む子どもたち=30日、八戸市立三八城公民館

青森県南地方を代表する祭り、八戸三社大祭は31日の前夜祭で開幕する。コロナ禍を乗り越え、華やかな山車が4年ぶりに八戸市中心街に集結し、各山車組がお囃子(はやし)を響かせる。開幕前日の30日は各山車組が山車の仕上げやお囃子練習を行い、本番に向けて気合を入れた。

 城下附祭は同日午前0時ごろ、全ての山車制作を終えたという。同11時からは山車小屋で、龗(おがみ)神社の坂本博史権禰宜(ごんねぎ)による安全祈願祭を実施した。山車責任者の田中満さん(55)は「神事で安全を願ってもらった。4年ぶりなのでしっかり運行したい」と語った。

 午後3時からは市立三八城公民館で最後のお囃子練習を行った。「ヤーレヤーレ」の元気なかけ声と共に小太鼓が鳴り、笛の優雅な音色が響いた。参加者約50人は真剣な表情で本番さながらのお囃子を披露した。

 小太鼓デビューを迎える市立下長小2年の石原遥依さん(7)は「本番はどきどきするけど、ばちをそろえてかっこいいところを見せたい」と笑顔。

 笛を担当する青森県立八戸東高1年の金濵芽依さん(16)は「初めての人が多く、最初は音がばらばらだった。でも今はそろってきて、本番が楽しみ」と期待を込めた。

 祭りは8月4日までの5日間

◆31日の見どころ◆
 【前夜祭】全27台の山車が中心街や市庁前市民広場に勢ぞろいし、観客らにお披露目される。ライトアップされた山車の前でお囃子が奏でられ、祭りのスタートを盛り上げる。午後6~9時。

 
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