Free航路、港湾発展に期待 八戸―苫小牧フェリー50周年、関係者が式典

久下豊社長(左)に花束を贈った高梨沙羅選手(左から2人目)=25日、八戸市
久下豊社長(左)に花束を贈った高梨沙羅選手(左から2人目)=25日、八戸市

八戸港と苫小牧港(北海道)を結ぶフェリー航路「シルバーフェリー」を運航する川崎近海汽船(東京)は25日、八戸パークホテルで、航路開設50周年記念式典を開いた。地元の港湾、経済関係者らが節目を祝い、今後、さらに重要性が高まると見込まれる同航路と、物流拠点としての八戸港の発展に期待を寄せた。

 同航路は1973年4月25日、当時の運航会社「シルバーフェリー」によって開設され、92年に川崎近海汽船が事業を承継。2003年に競合他社が撤退したことから、川崎近海汽船が2隻を引き継ぎ、現在の4隻体制が確立した。

 11年の東日本大震災の津波被害を乗り越え、近年は時間帯による利用者のニーズに対応して新型船を続々と投入。輸送能力の増強とサービス向上に努めた。同社によると、22年度は約30万人が利用した。

 式典であいさつに立った久下豊社長は「本州と北海道をつなぐ物流の大動脈として、地元の生活を守る公共交通インフラとして、八戸の発展と共に成長してきた」とこれまでの歩みを振り返った。

 続いて、同社がスポンサー契約を結ぶスキージャンプ女子の高梨沙羅選手が登場し、久下社長に花束を贈呈。節目に彩りを添えた。

 
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