Free「環状配石墓」新たに再現 三内丸山遺跡、屋内展示も刷新
世界文化遺産の「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である、青森市の三内丸山遺跡で13日、新たに整備した「環状配石墓」などが報道陣に公開された。発掘調査で得られた情報を基に、縄文時代の墓を再現しており、観光客や修学旅行生らの注目を集めそうだ。
環状配石墓は、直径4メートルの円状に置かれた石の内側に土を盛った墓で、発掘調査で確認されたのと同じ石質、大きさ、形状の石を使用して、遺構を覆うように立体的に再現。8カ所に整備した。
屋内施設の一部もリニューアル。遺跡センター内の常設展示室の出土品を増やし、縄文時代から現在までの遺跡の歩みを紹介する年表を設けるなどした。
春の観光シーズンを迎え、同日は修学旅行生らが見学に訪れた。
遺跡センターの岡田康博所長は「一度来たら終わりでなく、何度も来たくなる遺跡を目指したい」と、さらなる整備へ意欲をにじませた。