Free二戸で春風亭昇太さんが落語会 中学生らに城の魅力語る
人気テレビ番組「笑点」の司会者で落語家の春風亭昇太さんが5日、二戸市民文化会館で、市内の中学生らを対象とした落語会を開いた。落語界きっての城マニアとして知られる昇太さんは、トークで九戸城跡をはじめ全国の名城の魅力について解説し、軽妙な語り口で会場を沸かせた。
中学生の健全育成を目的とした事業「槻蔭舎(きいんしゃ)きぼう塾」の一環として実施。生徒と教育関係者ら約700人が来場した。昇太さんが同塾で落語会を行うのは2015、17年に続き3回目となる。
昇太さんは扇子と手拭いを使い、筆で手紙を書く動作に見せるなど、小道具による表現方法を紹介。笑点の裏話も披露し、笑いを誘った。
後半では、城に関する著作が多数ある城郭ライターの荻原さちこさんと対談。姫路城や弘前城など、全国各地の城の写真をスクリーンで紹介しながら特徴を語った。
九戸城で戦国末期に、武将九戸政実が豊臣秀吉の軍勢と戦った九戸の乱について触れ、「全国的にも籠城戦を行った城は少ない。九戸城は上手に造られ、豊臣の大軍を相手にしても簡単に落ちなかったし、中で戦った人たちも辛抱強かったと思う」と評価した。
市立福岡中3年の山舘佐和さんは「落語は想像力を働かせて聞くものだということを昇太さんに教わり、面白さに初めて気づいた。九戸城も歴史ある城だと実感でき、誇りを持てた」と話した。
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